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「営業チーム」マネジメント診断 を解説します!! ~イケてる営業チームとは?

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この記事では下の 「営業チーム」マネジメント診断 を解説します!

hoppers.hatenablog.com

営業チームのタイプ別にどんな傾向にあり、どんなマネジメントが効くのか、心理的安全性と責任とはなにか、マネジメントのヒントも含めて、すべて解説します。

もう診断を受けましたか? ぜひぜひ感想やご意見をこのブログやFacebookページでコメントください! お待ちしております!!

なお、ここからはネタバレなので、診断がまだの方はぜひ受けてみて下さい! 営業の合間のコーヒーやお茶を片手に 2分 で終わります!!


イケてる営業チームのタイプ

営業チームを 心理的安全 と 責任 という基準で診断

診断基準は、以前の記事でも紹介した 「チームが機能するとはどういうことか」 (英治出版刊) に出てくる 心理的安全と責任 という図を参考にしました。

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心理的安全と責任とタイプ

出展: チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ p169 より

縦軸は 心理的安全性 、横軸が 責任 です。

まず、 心理的安全性が高い とは、チームで誰かの顔を伺うことなく、自由に考えや意見、アイデアを発言できる状態を指していて、 責任が高い (=大きい) とは、チームの成果の重要度が高く、そのチームの成果が企業の成長を左右するような状態を指しています。

この本では チームが 「学習」 というゾーンにいるのが一番良い としていて、挑戦的な成果に向けてチームで問題を発見->解決のアイデア->検証->改善する、このサイクルが高速にグルグル回っていると、この「学習」という状態になっていると解説されています。

この図にしたがって、営業チームを 「学習」、「快適」、「不安」、「無関心」 の4つのタイプに分けました。


めちゃめちゃイケてる!! みんなの憧れ、自己組織化できているチーム!!

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「学習」ゾーンにいる営業チーム、それがめちゃめちゃイケてるチームです!!

この診断になったチームは、ぜひ、ぜひぜひ、ぜひぜひぜひ、この "すごいセールスチーム" で取材させてください!!

診断ポイント

  • 責任が大きい
    • 会社の成長をグイグイ引っ張って、めっちゃチャレンジングな目標を掲げている
  • 心理的安全性が高い
    • 責任が大きくても、新しい市場開拓などにメンバーみんなが様々にチャレンジし、その失敗も良しとして、そのプロセスを共有・改善しながら、チームの営業の勝ちパターンを高速に磨いている

めっちゃチャレンジングな目標を立てると、今までと違うやり方、例えば、新しいターゲットに向かう、リード獲得のためにCMを要求する、インサイドセールスを採用してコンタクト数を倍にするなど、様々なことを考え、チャレンジすることになります。

こういった問題を営業チームのマネージャやリーダーが1人で考えていると、チャレンジする回数が減ってしまいます。

よくスタートアップで言われる表現ですが、

  • 100の問題を 1人 で解決しているのか
  • 100の問題を 10人 で解決しているのか

どちらがチャレンジ->失敗->検証->成功のサイクルが多いのか、またそのスピードもどちらが早いのか、恐らく皆さんお察しの通り、10人で解決しているほうがスピード早く、多くの成功を生み出します。

この2つめの 「100の問題を10人で解決している」状態にあるのが、この「学習」にいるチームです。

(参考)
SmartHRでは100の問題を社長が解くのではなく、「50人で2問ずつ解く」というスタイルをとっています。
SmartHR が組織運営で一番大切にしていること - 宮田昇始のブログ より

ここで重要になるポイントが2つあります。

まず1つめは 心理的安全性 でこれが低いと、チャレンジが認められない、失敗すると怒られる、アイデアが言いづらくなる、メンバー同士で意見も言い合えない、となって誰も問題を解決しようと思わなくなります。

2つめが 情報共有 で、当たり前ですが、チームに営業上どんな課題があるのか、これが共有されないことには話が進みませんよね。 そのためにはチーム全員がどんなクライアントと案件を抱えているのか、知っていることが必要になります。

わりとイケてる! 人間関係ストレス 0 のチーム

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「快適」ゾーンにいるチーム、それがわりとイケてるチームです。

このように診断されたチームは割りと多いのではないでしょうか。

診断ポイント

  • 心理的安全性が高い
    • チーム内のコミュニケーションで苦労することは少なく、雰囲気も和気あいあいとして、いい感じの状態。このためチームの意思決定もスムーズに進む
  • 責任が小さい
    • チャレンジには保守的なスタンス で、大きなチャレンジ・変化が必要とされず、それに伴って周囲が驚くような大きな成果は出ていません

チームの意識決定に根回しが必要なかったり、5つ伝えたいことがあっても2つ3つでそれが伝わる、 あ・うんの呼吸が出来る状態 です。その一方で、大きな変化を生み出す必要にかられておらず、ややもすると チームの性格が保守的 になっています。

このため クライアントや業界、競合の変化など営業上の問題への対応が遅れがち で、それによりチームの成果が微減していても、 チームの予定調和を優先する 傾向があります。

理屈抜きで、前期比20%アップなど目標をチャレンジングに変えることで、強制的にも「学習」するため、コミュニケーションの良さを活かして、もう一段のステップアップができそうです。

イケイケ!! 会社の屋台骨を支えるチャレンジングなチーム

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「不安」ゾーンにいるチーム、それがイケイケチームです。

このように診断されたチームも多そうです。なお、「イケイケ」というのがイケてない、、 (いい感じのネーム募集します)

診断ポイント

  • 責任が大きい
    • チャレンジングな目標をたて、それを達成できており、会社の屋台骨を支えるほど影響力がある
  • 心理的安全性が低い
    • チーム内で賞賛のコミュニケーションはあるものの、それだけ成果に対する比重が高く、 失敗は共有するものではなく 「隠す」ことが常態化 している

営業個人のキャラが立っていて、またそれぞれ独自のテクニックがあり、 1人で成果を出せるタレントが揃っています。 中には飛び抜けたスター営業もいるでしょう。一方で、その個人が燃え尽き、転職・異動になることが多く、そのたびチームの営業力が上下します。

また、必然的に営業個人で様々な問題に対応するため、結果として、 10人で同じ10問に取り組んでしまったり、 個人では対応しにくい 大きな1問が放置されること もあります。逆に、1人の解決策が他のメンバーの解決にも繋がりにくい、つまり 勝ちパターンがチームに定着しづらい状態 です。

根っこの成果の比重を小さくするためにも「あの件、どうなった?」という成果への質問を、 「あの件、どうやったの?」 というプロセスへの質問に変える と、ノウハウだけでなく問題の共有に繋がります。

イケてない、、アカン。無関心、無気力なチーム

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「無関心」ゾーンにいるチーム、それがアカンチームです。

このように診断されたチームが少ないことを願っています。。 🙏🙏

診断ポイント

  • 心理的安全性が低い
    • チームへの関心が薄く、そのためコミュニケーションもなく、上司へ最低限の結果報告だけが行われている。上司もその報告から問題察知できず、また察知してもアクションしない (批評家が多い)
  • 責任が小さい
    • 目標も保守的で、達成できていないことが常態化し、期待されていない

一言でいうと、 負け癖がついている状態 です。

スポーツのチーム同様に、監督やコーチ、有名タレントなど外部人材を入れて、チームで新規開拓数やリピート率など小さな目標を立て、チームで達成できることを増やしていくと、斜め上の「学習」というフェーズに向かうでしょう。


まとめ

イケてる営業チームの診断を作り、その4つの診断タイプを解説しました。いかがでしたでしょうか。

この記事や診断を作ってみると、スポーツチームのような勝者のメンタリティや、戦略や戦術といった勝つための組織、仕組みづくりというのが、営業チームにおける達成へのコミット力であったり、営業KPIや勝ちパターンを作ることなどに置き換えられるなぁ、と思いました。

営業はスポーツだ! (暴論)

また、繰り返しとなりますが、診断結果みたけど、どれも当てはまらないよ、という方はぜひぜひFacebookページやこのブログへのコメントを頂けるとうれしいです!!!

大事なことなので2回いいますが、めちゃめちゃイケてると診断された営業チームは、ぜひぜひ取材させてください!! ご連絡お待ちしております!!

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営業チームが「学習」フェーズにある、もしくは目指そうと思うと、 営業チームの情報共有やノウハウ共有は人間が空気を吸うように必要なもの です。その営業チームの情報共有やノウハウ共有に使えるのが 「Hoppers | ホッパーズ」 です!!

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付録 (診断の質問と4つのタイプの相関)

この4つのタイプを診断する上で、問題それぞれに関連をつけています。付録として、さらに詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!

コミュニケーションの安全性

  • 「Q. 営業チームの雰囲気は和気あいあいとしていますか?」
  • 「Q. 営業全員のミーティングでメンバー同士の質問が活発ですか?」

失敗への安全性

  • 「Q. 案件の受注の読みが確実になってからチームのヨミ表にあがってきませんか?」
  • 「Q. ロスト・失注した理由が集めにくい?」

責任の大きさ

  • 「Q. チームの営業予算はデカイですか?」
  • 「Q. 営業メンバーの所属年数は3年以上ですかね?」
  • 「Q. 今のチームの予算達成率がスグに答えられますか? (2秒以内)」

チームの学習状況

  • 「Q. 競合に負ける理由はわりと同じ?」
  • 「Q. 営業の勝ちパターンがみんな違う?」
  • 「Q. 営業同行などで色々なメンバーに同じアドバイスをしていませんか?」